御開帳とは、非公開の仏様を安置する仏堂や厨子(ずし)の扉を、定められた期間だけ開き、拝観できるようにすることです。
法多山の御開帳は60年に一度。
秘仏である御本尊、正観世音菩薩は厨子という箱の中に安置され、普段は法多山の最高責任者である住職ですら見ることはできません。通常は、御本尊の身代わりとして厨子の前に「御前立(おまえだち)」という仏像が立っています。
御開帳ではこの厨子の扉が開かれ、御本尊のお姿を拝することができます。厄除け正観世音菩薩様と直にご縁を結ぶことのできる貴重な機会です。
写真:御本尊の収められた御厨子の前の「御前立」と呼ばれる仏様。