
法多山では月に一度「功徳日」というその日に参拝すればいつもの日に増して御利益があるといわれる日があります。近在の人々の間では古くから「お茶湯日」とよび慣わされ、たとえその日が雨の日でも風の日でも月参りを欠かしたことはないという方も少なくありません。それというのも「お茶湯日」に参拝すれば、日によって違いますが九十日から六千日の間お参りしたのと同じだけの御利益があるといわれているからです。その中でも最も深い御利益がいただけるのが7月10日で、その御利益は何と「四万六千日」分に相当するといわれております。

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さて観音様をおまつりする寺院で前述の日を観音功徳日とし、特に7月10日を四万六千日の功徳日とするところは多く、最も有名な浅草の観音様を初めとして京都の清水寺、奈良東大寺の二月堂、大阪の天王寺などでは江戸時代より7月10日には参詣者が群集していたといわれています。
法多山でも江戸時代より前述の日を功徳日と定めていたことが記録に残っております。こうした功徳日は江戸時代に庶民の間で流行した観音信仰において千日詣(その日に参拝すれば千日分の御利益があるという信仰)などの風習が拡大する形で定められていったと考えられます。この「四万六千」という数についてですが、どのような説を拠としているか定かではありません。一説には一升枡に入る米粒の数に相当するといわれ、「一升」を「一生」にかけて一生分の御利益がいただけるからであるともいわれております。
確かに「四万六千」を年数に換算すれば125年余りという人の一生を補ってなおあまりある数になるわけですから、大変な御利益があると申せましょう。

























