不動明王像
FUDOMYOOZO
[ Map# 14 ]
恐ろしいお姿でありながら
願いを全て叶えて下さる不動明王
尊名を一意一願不動明王といい、心に願うただ一つの願い事を熟願すれば成就するといわれます。尊像の前には願い事を込めた絵馬が多数奉納されています。毎年4月28日の大祭には柴灯護摩の秘法が修され、大勢の善男善女が願いを込めて火渡りの行を行います。
不動明王は日本で一番信仰されている仏様のおひとりです。お不動さんとも呼ばれ、「現世利益(げんぜりやく)」と呼ばれるご利益があると伝わります。現世利益とは、今のこの我々が生きる現世で願いごとをかなえて下さるという意味であり、悩める人々を救い出して下さるありがたい仏様です。

不動明王の明王(みょうおう)は、○○明王、□□明王など仏様のお名前につく位の一種で尊格を表します。密教特有の尊格である明王のうち、不動明王は五大明王の中でも中心的な存在で、大日如来の教令輪身(※化身)とされています。

不動とは人々を救う決意が揺るがないという意味があります。
憤怒形(ふんぬぎょう)という恐ろしいお顔をしています。悪を降伏(ごうぶく)し、威圧する姿で表されることの多い仏様です。

明王とは、もともと仏教の神ではなく、下教とよばれる仏教以外の教えの神であり、インドでは「アチャラナータ」と呼ばれる神だとも伝えられています。

現世で悩める人々を救うために、教え導く方法は様々であり、優しく教えを説き導いて下さる菩薩様のような仏様もいらっしゃれば、優しく教えても従わない衆生もいます。そのような人々を導くため、厳しいお姿で表されています。
縄と剣を左右の手に持っています。これは、恐ろしい姿と剣で悩める衆生を脅してでも、手に持った縄で縛り付けても人々を悟りの世界に連れて行く強い決意の表れとされています。

もともとはこのような怖いお姿では無かったのですが、日本に入りこのようなお姿になったと伝わります。

お不動さんの目は、左右の瞳の黒目が上下逆に向いていることが多く、これは天地を見渡し、色々な方角を見渡し、悪鬼や誘惑などを威嚇し、悩める人々を積極的に救うためのものとされています。
法多山の不動明王「一意一願不動明王」さまは、剣と縄を持ち、恐ろしい形相をしていますが、頭上には冠のように蓮の花が咲いています。この蓮の花に生きとし生けるものを乗せて下さり悩める衆生を救って下さるお姿なのです。

たいていの仏様は髪型を短く結い、宝冠をかぶったりした姿で描かれますが、お不動様の髪型は一つ編みの髪を左側に垂らしています。この髪型には結び目が7つあります。この7つという数にもいわれがあり、昔インドの貧しい子供が身売りされる度に一つまげを結うという故事から、たとえ七度転生しようとも仏の教えのために人々を導くという強い決意の表れとも伝わります。

ちなみに、この髪の髷(まげ:結び目)のことを莎髻(しゃけい)と呼びますが、法多山の不動明王様のお近くにある池のある公園は「莎髻苑(しゃけいえん)」といい、不動様のこの髪型にちなんだ名前がついています。

恐ろしいお姿の不動明王さまですが、その本質は見た目とは大きく違い、とても優しい仏様であり、仏教に帰依し、救いを求める人の願いは必ず叶えて下さると言われています。法多山の本堂に登る階段の手前、池のある莎髻苑にいらっしゃる不動明王さまは多くの悩める人々をいつも見守っています。
大祭である、毎年4月28日に行われる「一意一願不動大祭」では、焚いた火の上を渡る荒行で知られる「柴灯護摩」の秘法が行われ、毎年信心深い多くの方々で賑わいます。
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